Impressions
英国産メロディアス・ハード・ロック・バンドTENの13th。
中心となっているシンガーGary Hughesの個人プロジェクトとも言えるほどにメンバーは常に流動的だが、2013年にトリプルギターの7人組体制になって以来は安定を見せている。その効果か、Garyの中低音を響かせる円熟ヴォイスが英国らしい煮え切らないメロディを歌う重厚かつ劇的なハードロックが、新鮮かつ強固な「バンド感」を漂わせているのが非常に良い感じ。冒頭の曲から8分超えという長尺傾向は相変わらずだが、Garyの独特の歌声、そしてウェットに泣くギター・パートが綴るメランコリックなメロディの魅力をたっぷりと堪能することができる。
満足度 : 76%