Impressions

WORM / Necropalace (2026)

投稿日: 2026/02/18

米フロリダ州マイアミ出身のブラック/デス・ドゥーム・メタル・バンドWORMの4thアルバム。
極初期のDIMMU BORGER、CRADLE OF FILTHなど、90年代の北欧シンフォニック・ブラック黎明期のクラシックな雰囲気を強く纏った不穏なドラマティック・ドゥームは、邪悪な暗黒神話をシアトリカルに綴る非常に深遠な出来栄えで、全7曲中3曲が10分以上(その他もイントロを除いて7〜9分)という顕著な大作主義をものともせずにこの耳を捉えて離さない。壮麗なオーケストレーションを効果的に利用しつつも決してそれらを主役とせず、不穏なダンジョンの中をメロディアスなギターワークが先導する伝統的なヘヴィ・メタルとして成立させていることには恐れ入るばかり。
その長大な楽曲の肝として展開美を司るスリリングなリックを連発するギタリストWroth Septentrion (g,key)は、先日レビューしたEXXÛLの作品でも超ナイスなプレイを披露していたPhilippe Tougasその人。ここでもその素晴らしいプレイで終始悶絶させてくれるPhilippeを、80年代より暗黒世界の中でクラシカルな様式美を紡ぎ続けているMike Wead (KING DIAMOND, MERCYFUL FATE, BIBLEBLACK, KAMLATH, INNER FEAR, ex-MEMENTO MORI, ex-HEXENHAUS, ex-CANDLEMASS, ex-ABSTRAKT ALGEBRA)の正統な後継者に勝手に認定します。14分を超える壮大な終曲#7 "Witchmoon: The Infernal Masquerade"で客演するMarty Friedman(g/ex-HAWAII, ex-CACOPHONY, ex-MEGADETH)との壮絶なギター・バトルも最高過ぎる。
SUMERLANDSのメンバーとして自身もアーティスト活動を行う名プロデューサー/エンジニアArthur Rizkの手による、アンダーグラウンドな佇まいとクリアな分離を両立させた有機的なプロダクションも実に見事だ。

満足度 : 96
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