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ALCATRAZZ / No Parole from Rock'n'roll (1983)

投稿日: 1998/01/20

このアルバムの出現は、自分にとっても、また音楽界とっても、まさに革命そのものだった。

この「元 RAINBOW のスター、Graham Bonnet の New Band!」ということで期待に胸を高鳴らせて聴いたアルバムから流れ出してきた、圧倒的なテクニックと繊細なタッチによって生命を与えられた珠玉のクラシカルフレーズの数々は、瞬時に私に「うぉ~っ! これがクラシカルなハードロックの究極の姿だぁっ!」と信じ込ませるに充分だった。

唯我独尊。Yngwie Malmsteen。・・・その後数年間に亘り、ギタリストに技術至上主義をもたらした罪人であると同時に、素晴らしいテクニックを持った魅力的な後続たちを生むことになった功労者でもある。

彼の登場以降、私は、雨後のタケノコのように世界各地から現れたテクニカル・ギタリスト達のアルバムを買いあさり、そしてそれぞれにホンの少しだけ見受けられる個性の違いを感じ取ってはほくそえむ「ネオ=クラシカル・マニア」の道を歩むことになってしまうのだ! 金返せ! (トホホ・・・やっぱ罪人だわぁ。)

それにしても、ここで聴くことのできる Yngwie のプレイは、本当に素晴らしい。現在の Yngwie では絶対に聴くことの出来ない、充分に練られて構築されたメリハリのあるギターソロは、紛れもなく彼の人生におけるベスト・プレイだと断言できる。

私にとっての Yngwie Malmsteen の存在意義は、そのレーシング・カーもどきのスピードプレイではなく、繊細なタッチ&フィーリングなのだ。彼が出現したとき、口を揃えて「速いだけで云々・・」とのたまった輩が多数いたが、それらは音楽に込められた感情を理解することの出来ぬ、実に哀れな連中だ。(あくまで"Trilogy"まで。それ以降現在までの彼のソロ=プレイは十分に批判に値する。"Odyssey"が素晴らしいのは Joe Lynn Turner の功績だ!)

なにかにつけて Ritchie Blackmore との類似性やその言動などで幾度も後ろ指を指されながらも、それに屈すること無く豪腕一本で現在「ネオ=クラシカル」と呼ばれるものの全ての始まりを作り上げた「祖」として、その功績は敬うに値する。

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