Impressions
おー、確かにこれまでの VALENTINE のアルバムにそれぞれ収録されてきた(そして魅力でもあった)"The Magic Breeze","No Turning Back","God","I Believe in Music" らに代表される、過激なほどに落差激くドラマティックに展開する曲は姿を消している。・・・が、個々の楽曲の粒はこれまでで最高に揃っている!!
典型的な VALENTINE SONG である "Kombat","Back2 Mars","Blinded By Love" をはじめ、ZINATRA 時代の名バラード "Love Never Die"、極めてQUEEN 的な "The Sulky Shuffle"、清涼なる哀しみを湛えたバラード "My Only 1"、快活な哀愁ハードポップの佳曲 "Never II Late" ・・・と、いちいち列挙してはきりがないほどすべての曲が本当に輝き、魅力に溢れているのだ。
種類的には相変わらず様々なタイプの楽曲が思い付くままに収録されているが、どの曲にも独特の華麗で劇的な(そう、充分に大仰だ)アレンジが仕掛けられ、意外なほどに全体の色彩は統一されているし、流れも完璧。
実は今までで一番バランス良く聴きやすいのでは? 少なくとも私にとっては嬉しい「平均化」だな。
満足度 : 85%