Impressions
この ELEGY に参加して本作が2作目となるシンガー Ian Parry だが、相変わらず超強力な唄いっぷリがまず聴く耳を捕らえる。今回バンドの曲調が以前に増してヘヴィなせいか、ますます強靭さを増した彼の表現力抜群の歌唱は本当に驚異的だ。
ところが!! ううむ、その「以前に増してヘヴィ」になった楽曲が大問題。絢爛豪華なテクニックを惜しげもなく満載して展開される煌びやかなプログレシッブ・メタルはどこへやら。
Henk van der Laars のカラフルなギターワークは従来どおりフューチュアされているものの、ストレート/ソリッド/ストロングなリフ主体の楽曲は地味ィ~なプロダクションもあって華やかさがイマイチ。
とは言うものの Ian Parry の歌メロの魅力はさすがに威力があり、凡百のパワー・メタル・バンドとは比べ物にならぬ高クオリティではあるが、私が愚かにも ELEGY に期待してしまったのは、このような「まあまあ」のレベルの楽曲群ではない。次作は頼んまっせ!
満足度 : 76%