Impressions
GUILD OF AGES / One (1998)
投稿日: 1998/05/20
今回、CAUGHTIN THE ACT から GUILD OF AGE へと屋号が変更になると共に、メンバーのヴィジュアルもググッとガッツィーになり、音の方もその変化に呼応するように以前に増してHard Rock 色が強まっている。とはいえ流行の「HEAVY 化」ではないのでご安心あれ。相変わらず、気持ちよくその身を任すことの出来る「佳曲」ぞろいの一枚だ。
キャッチーで印象的なメロディを綴る Danny Martinez の安定した歌唱と、Antz Trujillo の流麗なギター・ハーモニーを中心とした爽快感よりは哀愁を強く感じさせる オーソドックスな Hard Rock は、極めて80年代的。本当に希少なバンドだ。
あえて苦言を呈すとすれば、彼等ならではという個性がないのが唯一で最大の弱点かな。どこかで聴いたようなメロディが多い。本作収録曲で最も気に入っている "On the Wire" のコーラスは、かの HELIX の名曲 "Deep Cuts the Knife" に似ているし、1st "Relapse of Reason" 収録の名曲 "Through the Years" も Lou Gramm (ex.FOREIGNER)の "Heartache" と共通点がある。まぁ曲そのものの出来がいいから気にならんけど。
そんな心配も、このまま順調に行けば克服できそうな雰囲気は漂っている。
満足度 : 84%