Impressions
JOE LYNN TURNER / Slam (2001)
Akira kajiyama がプレイ/作曲ともに前面参加っつーことで、オレ的には勝手に後期 RAINBOW 風味を期待していたんだけど、蓋を開けてみたら何のことはない、そこにあったのは、Akira kajiyama の Ritchie Blackmore 風味の引っ掛かる Fingering を塗しつつも近年の Joe Lynn Turner が標榜している Dry に Drive する Blues Base の Hard Rock だ。まぁ冷静に考えれば順当な路線だわな。
内容も、前作の充実にはほど遠くも、まぁ悪くはないじゃん。生き生きと Hard Rock する Joe Lynn Turner の歌唱からは相変わらず凄みが伝わってくるし、Akira kajiyama の Guitar Play も、前作での Super Play と比較するとやや精彩を欠いた感がありつつも、随所でグッと来るシーンを作り上げているし。
特筆すべきは Akira kajiyama の作曲能力で、後期 RAINBOW が受けていた America の影響を同様に受けているのがなんとも興味深い。ここまで本場っぽい「捨て曲感」たっぷりの Dry な American Hard Rock を作れる日本人なんて、そうは存在しないものなー。嫌味ぢゃなく、マジでいい意味でね。(伝わるかなぁ/心配) ただ、本作ではまだ結実していない印象だけどね。
でもさ、"Heart of the Night" 一曲では物足りんのよ。判っちゃいるけど、オレは Joe Lynn Turner には "I Surrender PartII", "Magic PartII", "Stone Cold PartII", "Tearin' Out My Heart PartII", "Street of Dreams PartII"、そして "Can't Let You Go PartII" を演って欲しいのだ! そして Akira kajiyama との Collaboration ではそれが可能だと信じているのだ!
頼む!梶さん!(そしてコレを読んだ Pony Canyon の担当の方!/苦笑)・・・なんとか次作ではそっちの方向で検討していただけないでしょうか・・・?(懇願)
あ~ぁ、こと RAINBOW 関連に関しては、自分の Back to Past な考え方がホントにイヤになるなぁ。いかにも Burrn!(アンチ正統メタル雑誌)的で!(自己嫌悪嘲笑)