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LABYRINTH / Sons of Thunder (2000)

投稿日: 2000/09/20

ドラマティックなメロディック・スピード・メタルの佳曲がギュッと詰まった傑作である前作 "Return to Heaven Denied" で、新歌神 Rob Tyrant の伸びやかな艶声が至福の心地よさを味あわせてくれていただけに、並々ならぬ期待で対峙することになったこの新作をまず一通り聴いての感想は・・・「アレ?」。
17世紀の仏蘭西を舞台に展開する華麗なる歴史絵巻は、これまでになくシンフォニック&プログレッシヴな風合いが強く、前作であれだけ乱舞していた琴線を鷲掴みにする強力な旋律が、ドラマ仕立ての複雑な構成にいささか埋もれ気味なのがなんとももどかしい。
なぁんて考え出すと、プロデューサー Neil Kernon のやる気のなさが見え隠れする(汗)安易なプロダクションや、相変わらずの Olaf "将棋の駒フェイス" Thorsen の勢いに身を任せた粗いファストプレイ、そしてこれまでになくドタバタ気味なリズム・・・など、マイナス面がどんどん気になってくる。
しかし、聴き続けるうちにその「埋もれていた美旋律」が徐々に引っかかってくるようになっているのはサスガで、音数の濃密さとドラマティックな起伏が、やっぱり聞き惚れてしまう Rob Tyrant のその滑らかな歌唱と相俟って、なかなかの聴き応えを満喫できるようになってきた。
今回の楽曲、スピーディーに疾走するところももちろん多いが、それよりも思慮深くインテリジェントに進行するパートの美味しさが目立つ。その耳触りから、ふと「シンフォニックな VIGILANTE 」なんて形容が頭をよぎったりしてね。
ただ、本編ラストの MATIA BAZAR のカヴァーは、全体の流れを考えると余分な気が。いつもついついその前で止めて、勝手に余韻に浸ってマス。

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満足度 : 84
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