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RICHARD ANDERSSON'S SPACE ODYSSEY / The Astral Episode (2005)

投稿日: 2005/02/20

孤高の鍵盤魔人 Richard Andersson によるパクリッシュ・プロジェクト RICHARD ANDERSSON'S SPACE ODYSSEY の第2弾。

・・・と思いきや、前作で聴けたクラシカル・メタルの先人達への敬意を素直に露わにしいていた“オマージュ・メタル”と称せた程の凄絶なパクリッシュ・テイストは、元祖パクリッシュ魔人 Marcel Jacob (b) との奇跡のパクリッシュ・コラボレーションを解消したせいか、本作では意外にも控えめ。(つっても、他の普通のバンドに比べたらこれでも十分に各所からの引用満載なんだけど/汗)

それどころか、本来 TIME REQUIEM の方でアピールするべきなんぢゃないの?と怪訝に思うほどにスリリングなプログレッシヴ・テイストを大胆に激増させた長尺なドラマティック・チューンズってば、これまでの Richard Andersson 作品になかった程にトータル・バランスに長けた佇まいぢゃン!?

その理由はきっと、各メンバーの力加減がこれまでになく絶妙に均衡していると感じられるからなんだろうな。電子楽器の限界に挑戦するエモーショナル・スリルが嬉しい眩暈を誘発する頭領 Richard Andersson 先生の度外れたゴリ押しっぷりは相変わらずなんだけど、それとガップリ四つに組んだ Magnus Nilsson (g,b), Nils Patrik Johansson (vo) らの名演が生んでいる“バンドっぽさ”が実にイイ。

Ronnie James Dio 由緒の Tony Martin 系ながら今やそれらを完全に消化しきった“超 Nils Patrik Johansson タイプ”と冠したくなる Nils Patrik Johansson の、当社従来品比6割9分増しの過剰な情感注入と時折見せるクリアな素面の落差に激萌え必至な比類なき熱唱と、これこそが TIME REQUIEM との差別化だとばかりに強力にフィーチュアされた Magnus Nilsson のウォームなネオ=クラシカル・ギター・ワークが運んでくる“ヴォーカル&ギター主導”の感触こそが、本作のバランスの良さのキモなのかも。

ちなみに最近 PLATITUDE にも加入したらしいニュー・ドラマー Andreas Brobjer は、若干17歳(!!)にして既に手数王な超 Virgil Donati タイプ。まだまだ時折「言われたとおりに叩いてます」的なお行儀のよさが垣間見えつつも、こりゃ十分に驚愕レベルな逸材だわ。

そんなツワモノ達が、ヘヴィに燃え盛る旋律の程よい隙間感の中で、技と技で語り合いながらネオ=クラシカルなリックを縦横無尽に飛び交わす様に、「Richard Andersson ミュージック」が新たな領域に踏み込んだ瞬間を見たような気がしたな。

 (Feb. 25, 2005)

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