Impressions

SABER TIGER / Timystery (1995)

投稿日: 1998/05/20

札幌の SABER TIGER がまだ女性シンガーを擁していた95年に発表された作品。
彼らがツアーで東京に来た際のライブを何度か観て、そのヘヴィネスと美旋律の見事なまでの調和に完膚なきまでにノックアウトされてしまった。
私にとっての SABER TIGER の最大の魅力は、とにもかくにも「スリリング」な点に尽きる。 ELEGYHELSTAR(ふ、古い!)を思わせる「押し」と「引き」のバランスを上手く踏まえたテクニカル・パワー・メタルに、ベテラン 木下昭仁 がリードする叙情的で扇情力の高い超テクニカルながらも非常にエモーショナルな様式美的ギター・ワークが切り込んでゆく様は、背筋がぞくぞくするほどカッコイイ。
また、抜群の歌唱力を誇る 久保田陽子 の心地よいハイトーン(その仄かにブルージーな節回しと高音部の"ファルセット的抜け"が、性別は違うものの John West (ARTENSION)を連想させる)も、ともするとゴリ押しぎみになるバック陣を柔和な感触で包み込み、良好なバランスを整えるのに一役買っている。
本作は全曲英詩だが、ライブで聴いた日本語曲にカッコイイのがあったんで、そのうち前作 "Agitation" と前々作 "Invasion" も買ってみよっと。

満足度 : 85
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