Impressions
LAST TRIBE / Uncrowned (2003)
投稿日: 2003/10/20
MIDNIGHT SUN の Magnus Karlsson (g) 率いるちょいとプログレ・テイストなヘヴィ・メタル・バンド LAST TRIBE の 3rd アルバム。
ロックの枠に留まらない多彩な技と表現力を持ち合わせた Magnus、TIME REQUIEM でも神業レベルの超絶技巧を見せつけた Dick Lövgren、スウェーデン屈指のプログレ系ドラマー Jaime Salazar という激テクな演奏陣が奏でるモダンなエッジのテクニカル・メタルは、コレまで以上にアグレッシヴに迫ってくる印象だ。
その高度な演奏技術に支えられたクオリティ激高な楽曲にシンガー Rickard Bengtsson のキャッチーな正統メタル的メロディック歌唱が乗るのがこの LAST TRIBE の強みなんだけど、全体を包む質感の輝きが前2作より格段にUPしたのに反比例するように歌メロそのものは煮え切らなくなった・・・かな?(汗) Rickard の歌唱自体はさらに堂々さを増して「実力派」と呼べるほどに熟達してると思うんだけど・・・。
それでも全体的な印象はすこぶる良く、主にプレイのスリルが生む数多い悶絶ポイントでの心地良さは、本作を何度もリピートさせるんだよな。(^^)
ま、カッチリまとまり過ぎてて人工的な香りが強いのは仕方ないってことで。(汗) あ、あと Dick Lövgren の音も、もっと前面に出して欲しかった~。(;o;)
(Oct. 24, 2003)
満足度 : 84%