Impressions
DRACONIAN つっても、スパニッシュ・クサレメタルの方ぢゃないッスよ。(To:OUF な方々/苦笑) こっちの DRACONIAN は、男女ツイン・ヴォーカルを含むスウェーデンの7人組ロマンティック・シンフォニック・ゴシック/ドゥーム・デス・メタル・バンドで、本作は Napalm からリリースされたデビュー・アルバム。
バンド名、アルバム・タイトル、アートワーク(by Travis Smith!)、そして Napalm というレーベル・イメージ・・・という全ての要素がオレに「買ってくれ!」と強く迫ってきた本作は、オープニングの #1 "The Cry of Silence"(のっけからいきなり12分オーバーの大曲って事実だけで悶絶!/馬鹿)の冒頭、スローに引き摺る暗黒耽美リフが溢れさす悲愴なる絶望美に触れた瞬間に、その強迫観念の強さに見事に比例した素晴らしい作品だと確信♪(嬉)
男性シンガー Anders Jacobsson の情感に満ちた死の咆哮と、北欧系美女 Lisa Johansson 嬢のエンジェリックなソプラノがメランコリックに交錯する、壮麗なシンフォニーに包まれたダークでドゥーミーな美しき絶望メタルが描くのは、THE SINS OF THY BELOVED, TRISTANIA, SIRENIA 等の系譜にある、宗教的な威厳さえ感じさせる美麗なる暗黒絵巻。
ただ単に暗く陰鬱なだけでなく、ヘヴィ・メタル本来のエネルギーに満ちたダイナミックさや、意外にも難解さを抑えたキャッチーな作りが生む取っ付き易さをもシッカリと備えているのが◎。
うーん、やっぱこういう系にはメチャクチャ弱いなぁ、オレ。(汗)
(Nov. 12, 2003)
満足度 : 88%