Impressions
崇高なる女声クワイヤ "Preludium..." で幕を開け、同様の "...Postludium" で締めくくるまで、首尾一徹して悲哀に満ちた大仰で劇的な宗教世界を荘厳に展開する、このノルウェー産ダーク・ゴシック・メタル・バンド TRISTANIA が98年に発表した1stフルアルバム "Widow's Weeds" は、女声ヴォーカルをフューチュアしたダーク=ウェーヴィーなゴシック数多かれど、本作はその中でも類い稀なる輝きを放つ紛れもない名盤中の名盤と断言することが出来る!
ディープ・デス・グロウルとソプラノが交錯する緊張感と美しさが好バランスを保つ、前述のイントロに続く "Evenfall" をはじめ、哀しみのメロディを切々と綴るロマンティックな "December Elegy"、PARADISE LOST 的な快活さを垣間見せる哀愁チューン "Angellore"、そして極めつけ、脳髄が蕩けてしまうまでにメロメロな美旋律ゴシック "My lost Lenore" ・・・と連発される佳曲群は、シンセのオーケストレーション、ピアノ、ヴァイオリン、そしてコーラス隊によって効果的な装飾が施されている。
ちなみにフィメール・シンガー Vibeke Stene の相当な美女ぶりも。ポイント高し!(笑) (99/05/07)
満足度 : 90%