Impressions

EMBRACED / Within (2000)

投稿日: 2000/12/20

メロディック・デス・メタル史上に燦然と輝くウルトラ銘盤である前作 "Amorous Anathema" から約2年・・・・。この日をどれだけ待ちわびたろうか!
スウェディッシュ耽美派プログレッシヴ美旋律ゴシック=デス・メタル・バンド EMBRACED の新作は、ツイン・ギターそしてツイン・キーボードを擁する7人組というゴージャスな編成をフルに生かした派手で大仰で耽美でメロメロで泣き泣きという前作の要素から、さらにその体内に確かに息づいていたプログレッシヴでケイオティックな側面を大胆に強調した、期待を遥かに超越してオレ好み方面に傾倒した素ン晴らしい出来。
一聴して、DREAM THEATER が名盤 "Images and Words" から超名盤 "Awake" へと桁違いの進化を遂げたのに触れた時と似た感動を覚えた。
一音たりとも癖や惰性で音を紡ぐことのないアイデアに満ちたハイ=グレードな演奏によって支えられた楽曲は、情念のツイン・ギター、瑞々しい潤いの輝きに濡れるストリングス、そして常に哀しみのパッションを撒き散らすピアノによって言葉を失うほどに美しく彩られた、激高と静粛を激しく繰り返す狂気なる混沌。
ANATHEMA の浮遊する儚さ、IN FLAMES の激情なる叙情、CRADLE OF FILTH の劇的な壮麗さ、PARADISE LOST の哀愁の男気、CYNIC の整然たる混沌、DEATH の超絶なる技巧・・・すべてがここにある。
ちなみに前作からドラマー一人だけがチェンジしているが、この Thomas Lejon なるドラマー・・・何者だ! あるときは一糸乱れぬ激烈ブラスト決めながら余裕で不規則なシンバルワークかまし、スロー・パートでは絶妙なグルーヴで深遠なる浮遊感を見事に演出・・・。手数とパワーとアイデアとグルーヴが見事に調和した懐の深いプレイが素晴らしい。
・・・って、いくらなんでもちょっと誉めすぎだな。(笑) ま、いっか。

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