Impressions
BYRD 名義としては2001年リリースの "Flying Beyond the 9" に続く2作目。
冒頭の荘厳なオペラティック・チューンからして、James Byrd の弾く Uli Roth を基本に Yngwie Malmsteen の影響を塗したいう文句の付け様がないほどバッチリ好みな極上のギター・プレイが満載。
・・・なんだけど、キーボード入りの様式寄り北欧ハード・ロックな楽曲の出来、チープなシンフォ・アレンジのクオリティの低さ、元 HEIR APPARENT / 現 TAKARA の Michael Flatters が聴かせるまぁまぁ上手くはあるが全く個性のないヴォーカル、退屈極まりないリズム・パターン・・・と、内容の充実度は前作より大幅に後退。
大好きなギタリストなだけに、そして本作でもソロ・プレイ自体はその輝きを全く失っていないと感じられるだけに、その器となる部分のショボさが非常に残念だ。
ここからは推測になっちゃうけど、James Byrd ってば、今現在の「とりあえず自分のプレイを苦労せずに作品という形にしてリリースできる環境」に甘んじてるのでは? このまま質の低い作品を惰性で出し続けるってのは、スッゲー勿体無いんですけど!
満足度 : 64%