Impressions
THRONE OF CHAOS / Pervertigo (2002)
投稿日: 2002/07/20
CHILDREN OF BODOM のスタイルに傾倒しきっていたデビュー作から一転、正統派メロディック・メタルに大接近したフィンランドのネオ=クラシカル・メロディック・デス・メタル・バンドの 2nd アルバム。
その一番の要因は、ゲスト・シンガーとして迎えた DREAM EVIL の Niklas Isfeldt のクリーン・ヴォイスの大々的な配置。相変わらずブチ撒かれるデス・ヴォイスとそれ以上の頻度で顔を出すメロディック歌唱の落差が、時に SOILWORK に通じる美意識を感じさせたり。
楽曲的に見ても、CHILDREN OF BODOM テイストも残しつつもそのレベルは「フォロワー」からは完全に脱したもので、心地良く疾走するスラッシーな色彩や Niklas のクリーン・ヴォイスだけで歌われる叙情メロディック・メタル以外の何者でもないその感触が、THRONE OF CHAOS 独特な味わいを形成しつつあるのが今後に更なる期待を募らせるッス。
満足度 : 83%