Impressions

LACUNA COIL / Comalies (2002)

投稿日: 2002/10/20

THE GATHERING のフォロワーとして登場しながら現在ではシーンを牽引する存在にまで成長した感のあるイタリアン・ゴシック・メタル・バンド LACUNA COIL の 3rd アルバム。
分厚く鳴る反復メタル・リフにミステリアスなアンビエント・エッセンスが絡みつき、カーテンの裏側でシンフォニーが隠し味で絶妙に優雅さを加味する、タイトでダイナミックな楽曲・・・それらを包み込むトリップを誘うグルーヴィな空気が素晴らしい。
繊細に組み上げられた閉塞的世界なんだけど、その中で Cristina Scabbia お姉たま(現物みたら「嬢」って感じぢゃなかったんだよねー)が眉間にセクシーな皺を寄せながら歌い上げるキャッチーに広がるメランコリック・メロディが開放感すら感じさせるってな不思議な感覚が美味しいね。特に単語の合間に時折漏れる吐息には激萌えで、もうここまで来るとこの声聴いてるだけで心地良いっつっても過言じゃないかも。
とはいっても、さらに表現を増した Andrea Ferra(マジで作品毎に成長凄いな)の男声も既にこの LACUNA COIL にとっては必要不可欠な要素となっていて、その実に味わい深い響きが楽曲をさらに魅力的にしているのもこれまた事実。
大傑作だった前作 "Unleashed Memories" で顕著だった叙情ユーロ・ポップ風情がやや後退しているせいか、最初何度か聴いた時には正直各楽曲がスーッと通り過ぎてゆく感じだったが、聴き込むにつれ #2 "Heaven's a Lie", #5 "Self Deception", #11 "The Prophet Said" を筆頭に、各曲それぞれの聴きドコロが際立ってきて徐々にいい感じになってきたかも。
ちなみに、今回買ったのはボーナス・トラック&ピン・バッジ付きの限定 BOX の方。

満足度 : 84
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