Impressions

TÝR / Eric the Red (2003)

投稿日: 2006/03/20

ノルウェーとアイスランドの中間の北大西洋上に位置するデンマークの自治領:フェロー諸島に生息するヴァイキング・メタル・バンド TÝR の 2nd アルバム。

誇り高きヴァイキンガーとして鎖帷子に身を包み剣を掲げつつもバトル/フォーク色は希薄で、4ピースの演奏陣による変拍子を仕込んだプログレ・ハードなダイナミック・プレイの上で、パワフルな朗々ノーマル・ヴォイスと勇壮なクワイアによる土着感の強い歌唱パートがドラマティックにヴァイキング風味を振り撒く・・・という珍しい感触が特色だ。起伏に富みつつもある種淡々と進む楽曲の、土着感が表面的にではなく芯まで自然に染み込んだその雰囲気は、音楽性は違えど LUMSK に近いかも。

面白いのは、バンドのスタイルに完全に不似合いと思えるほどにネオ=クラシカルに弾きまくるギター・プレイがフィーチュアされていること。もちろんご想像通り、オレ的にはその部分に必要以上にツヴォを刺激されまくりだったり。(苦笑)

ちなみにこの TÝR、タイムリーにも先ごろ Napalm Records とサインし、本作を3/24に再発、そして夏~秋には3年振りとなる新作もリリース予定とのこと。そっちも楽しみだ。

 (Mar. 13, 2006)

満足度 : 84
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