Impressions
ABIGAIL WILLIAMS / In the Shadow of a Thousand Suns (2008)
投稿日: 2008/12/20
米ニューヨークのシンフォニック・メロディック・ブラック・メタル・バンド ABIGAIL WILLIAMS の1stアルバム。
元々はメタルコアをプレイするバンドとして2006年に1枚EPをリリース。その直後に解散し、今回は再結成してのフル・アルバム・リリースらしいんだけど・・・果たして彼らにいったい何があったのか、本作では Trym Torson (EMPEROR, ZYKLON, ex-ENSLAVED) が5曲でドラムを叩くなど、過去のメタルコア臭皆無な北欧シンフォ・ブラックへのなりきりっぷりがマヂで凄い。
大仰な壮麗オーケストレーションを纏った煉獄ブラストが荒れ狂うドラマティックな楽曲は、完ッ全に DIMMU BORGIR そのもの。てゆーか、テクニカルなギター・ソロの存在と巨乳美女キーボーディスト Ashley "Ellyllon" Jurgemeyer タン(マヂ超可愛い!/惚)によるメッチャ耽美な哀しみのピアノ・ワーク、そしてそれらを生かした新人離れした緩急の妙と欧州的な悲愴感が、本家を凌ぐとさえ思える魅力を生み出しているのに驚かされる。ラストの #10 "The Departure" は究極の慟哭がマヂ泣きを誘う名曲。
今後の米産ブラック・メタルの道筋を占うひとつのマイルストーンに成り得る力作かと!
(Dec, 28, 2008)
満足度 : 90%