Impressions
ジャーマン・メタル・ゴッド GAMMA RAY の 8th アルバム。
このところ顕著なオマージュ戦法(笑)はそのままに、これまで以上にメロディや展開美に加えてロックのエネルギー自体を伝えようとする楽曲は、さらにヴァラエティの広がった感のある「普遍的なへヴィ・メタルとしての魅力」を強力に発散するもの。
それが、そこに Kai Hansen (vo,g) のゴッド・ヴォイスが乗るだけで、突如としてコッテコテのジャーマン・メタルに変貌してしまうのだから恐ろしい。でも、それこそが GAMMA RAY。Ralf Scheepers (vo/現 PRIMAL FEAR) 脱退当初は呪うほどに受け付けなかった Kai の声だけど、今ではこの声こそが GAMMA RAY の最大の魅力だと思えるもんなぁ。うーん、麻薬的。(汗)
プレイの中に満ちた激高なテンションの勢いの良さに比べて、個々の楽曲の印象は意外と薄めな本作だけど、新機軸とも思える程よいキャッチーさがナイスな #9 "How Long" と本編ラストを飾る Henjo Richter (g) 入魂のネオクラ大作 #10 "Revelation" あたりはオキニです。
(Oct. 18, 2005)
満足度 : 84%