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ANGRA / Temple of Shadows (2004)

投稿日: 2004/09/20

プラジルの至宝 ANGRA の奇跡の復活後2作目となる 5th アルバム。

困難極まりなかった再生に賭ける情念の噴出が魂を揺さぶった名作である前作 "Rebirth" を超えることはまず有り得ないだろうとタカを括っていたが・・・その読みは完ッ全ッに甘かった。

一人の十字軍騎士の生き様を通じて11世紀の宗教文化を描く・・・というそのテーマが持つ宗教的な美しさそして重厚さを見事に反映した楽曲群は、共にスゲー髪が伸びた(^-^) Felipe Andreoli (b) & Aquiles Prieste (dr) のスリリングな手数を織り込んだシャープなグルーヴ、Kiko Loureiro & Rafael Bittencourt のアメージング・ギター・チームがこれでもかと鬼のように弾きまくるふくよかに研ぎ澄まされた目くるめくギターワーク、Andre Matos の呪縛から開放された Edu Falaschi (vo) が放射する透き通った力強さ、そしてそれら全ての要素が結合したこれまでと桁違いに繊細さを増したプログレッシヴかつクラシカルなアンサンブルが生むヘヴィ・メタルのカタルシスが、この耳をギュッと捉えて離そうとしない。

とにかく、優美なクラシカル・イントロ #1 "Deus Le Volt!" に続く #2 "Spread Your Fire" のライドが乱れ叩かれる超絶なる疾走に希望に満ちたギター・メロディが載った瞬間、既に驚きで極限まで見開かれた両の目からこの澄んだ心の色彩を映したかのような穢れ無き涙がマジで滝のように零れ落ちたッス。。。凄い!凄い!凄いぃぃッ!! 悶絶! モンゼツ! Mon-Zetsuuuuuuuッ!!!!(屍)

その後も、伸びやかなメロディが軽やかかつ小気味良くドライヴする #3 "Angels and Demons"DREAM THEATER 真っ青なプログレッシブな素養を惜しげもなく爆発させた #4 "waiting Silence"、壮大なメロディが生み出す涼しげな風を帆にはらませながら碧き大海原を航海する #5 "Wishing Well"、容赦ない弾きまくりが疾走するわ Kai Hansen 御大 (vo/GAMMA RAY) の唯一無二のゴッド・ヴォイスが♪Right Now!と炸裂するわバロッキーに鳴り響く弦楽に誇らしくエア・ヴァイオリンを誘発されるわの豪勢な造りの悶絶疾走チューン#6 "The Temple of Hate"、妖艶なフラメンコ・ギターに導かれたダークなラテン・パーカッシヴが本能を揺らすムーディな #7 "The Shadow Hunter"、中間部で静粛に響く弦楽と Sabine Edelsbacher 嬢 (vo/EDENBRIDGE) による癒しヴォイスの交錯が語る死の美しさが印象的な優しいヘヴィ・チューン #8 "No Pain for the Dead"Hansi Kursch (vo/BLIND GUARDIAN) の歌唱と共にアタックがヘヴィに砕けるこれまたプログレッシヴ志向の大曲 #9 "Winds of Destination"、夕空を染める ANGRA らしいエスニックなラテンの哀愁に思わず涙が零れるアダルトなボサノヴァ・メタル #10 "Sprouts of Time"、激情が夜明け間近の星の瞬きに呼応する劇的なミドル・チューン #11 "Morning Star"、祖国ブラジルの巨匠 Milton Nascimento (vo) をフィーチュアして十字軍の騎士の最期の葛藤をドラマティックに描く終曲 #12 "Late Redemption"、そしてこの壮大かつ深遠なストーリーの余韻と共にエンドロールが瞼の裏で縦スクロールするクラシカルなアウトロ #13 "GATE XIII"・・・と、「か、完璧・・・だ・・・ふぅ・・・」っちゅー溜息しか出てこない、想像しうる次元を遥かに超越した出来に完全に降参だわコリャ。

Denis Ward プロデュースってことで少々ばかり心配だったプロダクション(主にギター周り)が意外な程に良好なのも◎!

 (Sep. 08, 2004)

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