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LUCA TURILLI / Prophet of the Last Eclipse (2002)

投稿日: 2002/11/20

RHAPSODY のミュージック・マスター Luca Turilli 王子 (g) の2作目のソロ・アルバムは、その子供じみたロボジャケにこそ超ゲンナリだけど、中味自体はいい意味で期待を裏切る安心の悶絶盤。

RHAPSODY でもその基盤となっているシンフォニック・スピード・メタルというスタイルを骨格としている事実は不変ながら、1st ソロではジャーマン系メタルのストレートさを打ち出していたのに対して、本作ではその物語の舞台を宇宙に移したという意味合いを投影した近未来的なデジタルなピコピコ装飾を随所に盛り込んでいて、中世のクラシカルな優美さと近未来のサイバーなデジ・テックが主張したり譲歩したりしながら絶妙にお互いを引き立て合う様は、さながら「コズミック・ミディーヴァル・メタル」とでも称したくなる程に実に新鮮。

イントロ #1 "Aenigma" に続いて待ってましたと大仰にシンフォ攻撃が疾走する #2 "War of the Universe"、クラシカルなテーマと高揚するサビが印象的で中間部のドリーミングな展開が VALENSIA すら想わせる #3 "Rider of the Astral Fire"、高らかなファンファーレが悶絶疾走を予告する #6 "Prince of the Starlight"Olaf Hayer の予想以上に素晴らしい柔和な叙情歌唱が泣きを誘う雄大なバラード #7 "Timeless Oceans"、本作を代表する魅力的なリーダー・トラック #8 "Demonheart"、純朴たるジプシー・フォーク・メタルの息吹が心地良い #9 "New Century's Tarantella"、そしてドラマティックに大円団を飾る11分オーバーの大曲 #10 "Prophet of the Last Eclipse" と、各楽曲は前作同様それぞれ毎に楽しめる独立性の高さを保有しているが、配置の妙とエフェクト・サウンドの耳触りの統一感がトータル・アルバムとしてのまとまりをググーっと滲み出させているのが凄いね。

大仰でゴージャス極まりない濃厚過ぎるほどのクドい時空間なんだけど、それぞれが実はシンプルなつくりになっていてトータルで51分強っつーコンパクトな構成で意外な程にサラっと聴けるのもイイ感じだし。

でも、ちょっと気になるところもあるんだな。頻繁に四分音符を羅列して単調さを露呈してしまう歌メロに呆れる場面がちょっとね。でも、聴いててサビとかで激高揚&超悶絶しちゃうとそれらは全ぇーん部帳消しになっちゃうんだよ。(苦笑)

あと、本職はベーシストなドラマー Robert Hunecke-Rizzo(ちなみに本作のリズム・ギターのパートも全部彼が弾いてる・・・)のビートがややベタつき気味なのも惜しいなぁ。Alex Holzwarth が叩いてたら 3Point アップかも?(汗)

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