Impressions
ALLEN/LANDE / The Battle (2005)
投稿日: 2005/10/20
LAST TRIBE, STARBREAKER の凄腕ギタリスト Magnus Karlsson が、SYMPHONY X の Russel Allen、MASTERPLAM の Jørn Lande という二人の激ウマ熱唱系シンガーを贅沢にフィーチュアしてお送りする、新たなメロディック・メタル・プロジェクト ALLEN/LANDE のデビュー・アルバム。
かの Rodney Matthews のファンタジックなアートワークと壮麗なイントロダクションから、それに続くのが超絶シンフォニック大作的なインパクトだと勝手に想定していたこの脳みそは、その後に頻発する時にメロハー的ですらある意外にもソフトな感触に、ちょっとばかし拍子抜け気味。。
強力に上手いシンガー陣と激テク・ギターが火花を散らす MASTERPLAN と LAST TRIBE の「非クサ」な部分を抽出したかの腰の据わった落ち着きに満ちた高クオリティな楽曲群は、聴いてて心地良かったり随所に仕込まれたスリルに悶絶したりは確かにするんだけれど、アーティストの集合体としての主義主張がイマイチ希薄なのが気にかかる。
主役としてキャスティングされた二人のシンガーにしても、時に震えが来るほどのさすがの凄みを見せつけながらも、スタイルが似通っているために二人がコラボレートする意味があまり感じられないのがなんとも勿体無い。
長く楽しめそうな良く出来た作品ではあるのは確かなんだけど、期待がデカ過ぎただけにこうして感想を書くとなると、チョット厳しくなってしまうね。
(Sep. 28, 2005)
満足度 : 84%