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THUNDER / The Magnificent Seventh (2005)

投稿日: 2005/04/20

英国のハードなロック・バンド THUNDER の 7th アルバム。

再結成第一弾だった前作 "Shooting at the Sun" が「数曲に光あり」(ただしその光度は強力だったけど♪)な出来であったこと、そしてジャケが西部劇調のアメリカンな風合いってことでさほど期待はしてなかったんだけど・・・これが開けてビックリの予想外の快作に仕上がってて驚いた。

グルーヴィでスタイリッシュなブルーズ・ベースド・ロケンローという骨格はもちろん不変ながら、本作では初期2作を支配していたダイナミックでラウドなパワー感と、"Behind Closed Doors", "Giving the Game Away" で聴けた泣き泣きなメランコリーの双方を共にガッツリと封入。#1 "I Love You More than Rock'n'Roll" でリフがパワー・オンした瞬間の音圧が物語る見事なまでにハード・ロック然とした音像の、その堂々たるカッコよさの前には痺れるばかりだ。

名曲オーラを放つ腰の据わった哀愁ミドル #2 "The Gods of Love"、ベタベタな造りながら思わずグッとキちゃう郷愁バラード #4 "I'm Dreaming Again"、思わず涙がチョチョ切れる哀愁サイドの代表曲群 #5 "Amy's on the Run", #7 "Fade into the Sun"、ドラマティックに展開するメランコリック・バラード #8 "Together or Apart"、いかにも Russ Ballard の作品らしい佳曲 #11 "One Fatal Kiss"、ボーナス・トラックながら軽やかな哀感が本編並みに美味しい #12 "Love's an Easy Word to Say" らの、これまで THUNDER のマイナー調楽曲に魅力を見出してきたオレ的嗜好にしんなりとフィットするスタイルの楽曲群はもちろん、そうではないドライな R&R 系チューンまでもが、その節々に何気なく愁いを染みこませているのが◎なんだな。

その理由の一端でもあるのが、Luke Morley (g) が泣きのギターをローリングさせまくる場面のこれまでにない多さだろう。適度に枯れた音色でツヴォを突きまくられる快感はなんとも言えない心地良さで、#5 "Amy's on the Run" ではなんとバンドに似合わぬ悶絶ギター・ハーモニーまで飛び出す始末。(笑)

まぁ確かに、個々の楽曲単位では前述の "Behind Closed Doors", "Giving the Game Away" で聴けた名曲群に今一歩及んでいないと思えるのも事実ながら、総合的な質感としてはそれらに並ぶ十分な満足感を得られた嬉しい一枚ッス。

 (Apr. 05, 2005)

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