Impressions
スウェーデンのプログレッシヴ・デス・メタル・バンドOPETHの14thアルバムは、第一次世界大戦後の混沌の世界を舞台とするコンセプト/ストーリー・アルバム。
9th『Watershed』(2008年)を最後に約16年間封印されていたMikael Åkerfeldt(vo,g)のグロウル/デス・ヴォイスが復活。それに呼応するようにサウンド的にも以前のエクストリームな風合いが大胆に揺れ戻っている。決して初期の作風に回帰したというわけではなく、近作でのプログレッシヴ/ヴィンテージ・ロック路線を踏襲したうえで、さらに多彩な表現を実現する絵筆として彼らが以前に得意としていたエッセンスを活用し、それらが有効に機能した結果、とてもOPETHらしい傑作に仕上がったという印象だ。
特に印象に残ったのは、新加入のドラマーWaltteri Väyrynen(ex-PARADISE LOST, ex-BODOM AFTER MIDNIGHT etc.)による鮮烈なプレイ。そのオーガニックかつパワフルな手腕の高さとバンドサウンドへの高いフィット感は、まるで以前からOPETHに加入することが約束されていたかのようだ。
JETHRO TULLのIan Anderson(flute, spoken word)、EUROPEのJoey Tempest(vo)、Mia Westlund(harp)らのゲスト参加も、楽曲にさらなる深みを与えている。
満足度 : 95%