Impressions

THE QUILL / Voodoo Caravan (2001)

投稿日: 2001/10/20

スウェディッシュ・ヘヴィ・ロック・バンド THE QUILL の 3rd アルバムにして本邦デビュー作。
このバンドの存在を知ったのは ARCH ENEMY のツアー・ベーシストとして Roger Nilsson が参加というニュースを目にしたのだったか、スウェディッシュ・バンドのトリビュート・アルバム "Power from the North - Sweden Rocks the World"NOVEMBER"Mount Everest" を演ってるのを聴いたのだったかは忘れたけど、とにかく気になっていたバンド。
で、IDO さんが自サイトの BBS で「レイ・ギランが3rdの頃のスピベガで歌っているって趣です。」なんて煽情的なフレーズ(笑)を書いてるのを読んで速攻 GET しちまいましたが、その煽り文句ってば正に言い得て妙。
バック・ストロークたっぷりにグルーヴィ・スウィンギングを転がすオールド・ロック・ドラムの上で、ワン・コードで圧すヘヴィな反復リフと図太くブースとしたベースが唸りながら絡み合う SPIRITUAL BEGGARS に通ずる埃っぽい楽曲は、確かに Ray Gillen を思わせるもやっぱそれは褒めすぎ(苦笑)で、Mats Levén"Prisoner in Paradise" 期の Joey Tempest をミックスさせたような明快な歌唱が乗る、今までにありそうでなかったタイプだ。
そのシンガー Magnus Ekwall は、最初から最後までテンションが一定なのとメロディ運びのヴァリエーションが少なめな点を差し引いても、その張りのある歌声を一聴するに「上手いヴォーカルって気持ちイイ!」と無条件に納得できる説得力を感じさせる逸材。
ただし、そんな魅力的な歌唱に彩られていながらも、この THE QUILL の楽曲から感じられる泣きフィーリングはかなり希薄で、「泣き派」としては楽曲そのものにはちょいとインパクト低めかな。が、アーティストとしてのインパクトは大きく、酒飲みながらヘヴィ・ロックの揺れを充分に堪能できる。
ちなみに、ゲストで Michael Amott が一曲でソロ・プレイを地味ぃ~に地味ぃ~に披露してマス。

満足度 : 81
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