Impressions
様式派ギタリスト Markus Sigfridsson を中心としたスウェディッシュ・ネオ=クラシカル・メタル・バンド HARMONY のデビュー・アルバム。
MASSACRE RECORDS から純ネオクラ系って珍しくね?ってことで、ホントそれだけのきっかけでついつい買ってしまったが、これが絵に描いたような北欧ネオ=クラシカル・メタル。
Yngwie 系ど真中のギター・プレイとそれに戦いを挑むキーボードを中心としつつもテクニック云々よりも楽曲/メロディに重点を置いた印象の楽曲群は、今時珍しく近年の欧州スピード・メタルの洗礼を受けていない無垢な音像で、目新しさこそ一切ないものの妙に安心感を覚えるやら懐かしさでいっぱいになるやら。
シンガー Henrik Bath の歌唱が Göran Edman に通じるスタイルのためか、全編に亘って北欧哀愁ハード・ロック的なメロウさが滲んでいるのがポイント高いわ。ってゆーか、ホントに Göran が歌ってくれたら激ハマリだなコリャ。(苦笑)
ギターとただバトルするだけではなく、重厚な室内楽的展開の要になったり全体を透明感に満ちた空気で包む役割を担う Magnus Holmberg の鍵盤さばきにも、ナカナカのセンスのよさを感じたデス。
・・・と結構イイ感じなだけに、決め曲がないのがツライな、やっぱ。
(May 19, 2003)
満足度 : 79%