スウェーデンの N.W.O.B.H.M. インフルエンスドなピュア・メタル・バンド WOLF の 3rd アルバム。

持ち前のメイデニック・アンサンブルを駆使しながらも、これまでになく緩急のメリハリに気を配った楽曲群は、知的ささえも身に着けたよう。

古典をベースとしながらも、張りと伸びのある若々しいクリアなヴォーカルが“古臭さ”とは無縁の北欧メロディック・メタルのスマートさを感じさせるのが WOLF の好きなところなんだよな。

ヘヴィと言うよりはむしろ軽やかにドライヴしつつも、その中にしっかりと荒ぶるメタル魂がこもっているのが素敵だ。
　(Jun. 12, 2004)