Impressions

BURNING POINT / Feeding the Flames (2003)

投稿日: 2003/04/20

フィンランドの4人組ヘヴィ・メタル・バンド BURNING POINT 渾身の 2nd アルバム。
ネオ=クラシカル風味のツイン・リードが炸裂する激烈ヘドバン必至の疾走オープニング・チューン #1 "Into the Fire" の殺傷力は抜群で、この優れたツカミ一発で本作に対する印象はまずはメッチャ好印象。

ハイ・クオリティなプロダクションと安定した演奏で提供されるのは、堂々と熱唱する「歌える」ヴォーカルとテクニカルなギター・アレンジの妙がリードする中堅ジャーマン系メタルを想起させる実直な「ヘヴィ・メタル」。その地に足が着いた佇まいは、新興著しい欧州メロディック・スピード・メタル勢とは一線を画す堅実な空気感に包まれている。

とはいっても、味付け程度ながら必要な脇役として実に効果的に配置されたキーボードが付与するイイ感じの仄かな壮麗さも、彼らがその枠内でも十分に好意的に語られるだろう要因としてしっかりと存在しているってのが、コレまたイイところなんだけどね。

いい意味で往年の米国的なおおらかさを漂わせている楽曲の路線は、実は DREAM EVIL にけっこう近いかも。いや、かなり近いわ、うん、スゲー近い近い。

よーく聴くと、悶々とした叙情を振り撒く魅力的なギター・パートにちょっとだけ粗っぽさが目立つ部分があったり、前述した「中堅っぽさ」ならではの地味さ/突き抜けなさに物足りなさを感じるのもまた事実なんだけど、Graham Bonnet のカヴァー(我が家のご近所さん 西城 秀樹 も演ってた)#7 "Nightgames" が流れ出た瞬間、電車の中なのに無条件で両の拳を天に突き上げちゃうような RAINBOW マンセーなオレには(汗)十分に満足な好盤ッス。
 (Apr. 06, 2003)

満足度 : 84
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