Impressions
フィンランド産 XaMetal バンド DREAMTALE の 2nd アルバム。
HELLOWEEN をベースにした「キーパー・ルーツ」なヨーロピアン・シンフォニック・メロディック・スピード・メタルな佇まいは前作同様だが、STRATOVARIUS, SONATA ARCTICA それぞれの近作を思わせる“疾走にこだわらない洗練された風情”も強く感じさせるようになった本作は、より優等生的な整合感に満ちた前作比ワン・ランク上の音像。
確かにこの DREAMTALE に期待する悶絶メロディも多く聴かれるし、クオリティ高いプロダクションも聴いてて気持ちがいいんだけど・・・オレ的にはあまりにもエモーションが希薄な各人のプレイがどうにもこうにもダメっす。(x_x)
魅力的なメロディの構成要素として女声やデス・ヴォイスまでもを有効に配した楽曲の出来が決して悪くないだけに・・・アンサンブルの端々にそそられる魅力を感じるだけに・・・その無機質なプレイに悶絶感を削がれるのがなんとも惜しい感じ。
冒頭でのお約束のハイトーン・シャウトについつい笑いを誘われてしまったニューシンガー Tomi Viiltola のヘナチョコ度の高いハイトーン・ヴォイスは、XaMetal 的には高ポイント。(苦笑) いや、実際なかなかに上手い部類ではあるッスよ。
そんな Tomi のフェイヴァリット・バンドは MANOWAR らしいが、#10 "If You will Go" でその影響をモロにさらけ出しちゃってるのが・・・カコイイッ!(マジ)
(Jun. 24, 2003)
満足度 : 76%