ずっと前から店頭で見かけてはいたものの、購入に踏み切れずにいたが、DISKHELL で BGM として流れていたのを聴いてひと安心。今回は即買いだ。
内容は BLACKMORE'S NIGHT がデスに転じたかの如き「ルネッサンス・シンフォニック・デス」で、美旋律がふんだんに堪能できる実に美味しい路線。
曲中に BLACKMORE'S NIGHT の "Play Minstrel Play" で聴かれるのと同じトラディショナルソングを導入するなど、美しき中世音楽のフレーズを中心にしたややゴシック的な耽美な味付けではあるが、壮大なオーケストラ・アレンジと共にブラックメタルよろしくしっかりと疾走するパートや、出身地がイタリアである故の「性」ともいえるコテコテメロディもあって、たるむことなく楽しめるアルバムだ。
随所で聴けるアコースティックパートの息を呑む美しさは特筆もので、超極悪な連続殺人犯ですら改心するような清らかな悲しみを湛えている。