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LEAVES' EYES / Vinland Saga (2005)

投稿日: 2005/06/20

THEATRE OF TRAGEDY のカリスマ歌姫 Liv Kristine Espenaes Krull 嬢をフィーチュアしたノルウェーのゴシック・メタル・バンド LEAVES' EYES の 2nd アルバム。

昨年リリースのデビュー作 "Lovelorn" では、満を持して提示されたその「正しい女声耽美ゴシック・メタル」っぷりに大枠では大きな悦びに震えた一方で、「正しい」がためのムード優先で類型的な楽曲群に正直物足りなさを感じた・・・が、本作はその問題点が完全に解消された見事な快作に仕上がった。(嬉)

その大きな要因は、コロンブス以前に米国大陸を発見したと言われるノルマン・ヴァイキング Leif Erikson の冒険にまつわるフィンランド年代記という壮大なテーマの存在だろう。王道耽美女声ゴシック・メタルの由緒正しきフォーマットに則っているのは前作同様ながら、その世界観を指針として楽曲群の焦点がフォークロアな方向にグッと定まった結果、メロディ/アレンジ/プレイの全てが目を見張るほどにその魅力を増している。

優美なシンフォニーと爪弾かれるフォーキーな調べのクラシックなエレガンスと、Alexander 'ダンナ' Krull (vo) のデス・ヴォイスそして Mathias Roderer (g) & Thorsten Bauer (g) による有機的ギター・ワークがもたらすゴシック・“メタル”ならではのダイナミックな力強さが高次元で融合し、そこの上で僅かな吐息や淡々とした無表情さにさえ恋しさが募る Liv Kristine 嬢 の魔性のエンジェリック・ヴォイスが一声を発した瞬間に辺りを包む空気感を一変させるドラマティックな音像は、北欧の太陽が薄く輝く青空に帆を張ったヴァイキング船が蒼き大海原に漕ぎ出す・・・そんな様子が目に浮かぶような非常に映像的なもの。

壮大な歴史物語の始まりを告げる雄大なイントロダクション #1 "Vinland Saga" から #2 "Farewell Proud Men"#3 "Elegy"#4 "Solemn Sea" という切ないメロディが炸裂する壮麗シンフォ・ゴシック3連発の美しくもダイナミックな流れはあまりにも壮絶だ。

黎明期からシーンを代表してきた美しき歌姫 Liv Kristine の新たな代表作として、ゴシック・メタル史に永遠に名を刻むべき面目躍如の一枚。

 (Jun. 09, 2005)

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