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BEHOLDER / Wish for Destruction (2002)

投稿日: 2002/11/20

男女2人のシンガーを擁するイタリアン・シンフォニック XaMetal バンド BEHOLDER の 2nd アルバムは、前作 “The Legend Begins” で得られた期待感に充分に応える力作。
ツイン・ギター+キーボードを駆使したゴージャスな音像は前作譲りだが、キラキラ度はそのままに骨太さとテンションの高さを増した非常にダイナミックな印象だ。
近未来の不条理システムへの警告をテーマとしたコンセプト・アルバムと思われる本作のその雰囲気を上手く表現した細部に亘るサイバーなアレンジと、随所で聴かれるこの手の XaMetal バンドとしては珍しい70年代 HR 的なイナタさが融合したプログレッシヴなアプローチの立体的な空気感が何気に新しくて心地良い。
聴き物はやはり溌剌としたメタル歌唱に萌えちゃう女性シンガー Leanan Sidhe 嬢(ルックスもなかなか魅力的ぃ~ ^-^)と男声シンガー Patrick Wire の鬩ぎ合いで、頻繁にスイッチを繰り返しながら耳を捉える魅力に満ちたメロディを生み出してゆくそのスリルの高さは、この手のデュエット物の中では髄一かも。
嬉しいのは、前作ではかな~りヤヴァげなド下手っぷりを披露していた Patrick Wire の歌唱の成長の著しさ。相変わらず決して上手くはないものの、瞬火 (陰陽座) に通じる成り切りっぷりが出てきたのはなかなか頼もしいな。そんなにテクニシャンではないにも関わらず、実力以上に上手く聴かせる術を心得た2人のギタリストのエモーショナルなギター・ワークも◎だし。
ブルータルな導入から徐々にメロディックに展開してゆく #5 “Beyond Science”、サイバーに疾走するテーマとそれと相反するようにレイド・バックしたソロ・パートの対比が悶絶な終曲 #10 “Ultimate Elimination” あたりには、星の数ほどのイタリア勢の中でもこの BEHOLDER は抜きん出た物を持っていると信じさせる何かを感じるッスわ。

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