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DREAMS OF SANITY / Masquerade (1999)

投稿日: 1999/02/20

ダンテの「神曲」をコンセプトに据えたデビューアルバム "Komodia" では、2人の女性シンガーをフューチュアしてゴシックの耽美を演出しつつも「 IRON MAIDEN 的」と呼べそうな正統派メタル寄りのアプローチが所々で目立っていたが、またもやのコンセプトアルバムで勝負に出たこの2作目では、そのアプローチを少々変化させている。
今回のテーマは「オペラ座の怪人」。その題材のせいか、はたまたキーボード奏者がチェンジしたせいかシンセ/キーボードが大活躍の演劇的場面転換を多用した、前作と比べて遥かにシンフォニックで耽美な音像。いいね~。スタイルの芯棒は相変わらず「メロディック・メタル」なので、変に小難しくなく聴きやすいことこの上ない。メロディックな泣きのメタル・ギターもたっぷり入ってるし。
また、女性シンガーが Sandra Schleret 一人になったせいか(Martina Hornbacher が脱けたのは残念だが)、全体に統一感が出た気がする。驚いたのは彼女の予想以上の健闘。可愛らしいロリ声からしっかりとした中音域、果ては Tarja Turunen (NIGHTWISH)を連想させるクラシカルな本格ソプラノまで聴かせ(そのせいだけではないが全体に NIGHTWISH 的な感触が!)、圧倒的な歌唱力とは言えないが充分に合格だ。
THEATRE OF TRAGEDYTHE GATHERING と言った古株らが淡々としたアンビエント・ワールドに安住の地を見出す中、メタル耳をもって泣きのゴシックを追い求める私のような者にとって、この DREAMS OF SANITY が目指す方向はとにかく嬉しいね。(99/02/04)

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満足度 : 88
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